REAL Solutions: Solving the Financial Service
l robertson
New jearsey
おそらくは、急激に4方向から
の力がかかったため、背骨をずらすような衝撃を受けたためと思われた。
さらに破壊が進むと、今度は柱のコンクリートの表面がはがれてくるようになる。一辺が
45センチほどの平たい板状のコンクリート片が、傷口のかさぶたをはがすように落ちて
やすなど、安全を期した数字が弾きだされていくのである。
ところで、問題はその計算方法である。建材の重量や、柱や梁といった個別の部分にたい
してはこまかな計算がなされているが、それらが組み合わさってできた建物の耐震性にかん
しては、残念ながら、あまり厳密に計算されることがない、というのが現状だ。
建築基準法によって最低限の基準はあるものの、耐震性を高めるための計算は、いまだ構
造設計者の長年のカンに頼るところがほとんどである。そのうえ、〃建物全体のバランスを考
えた強度計算″ともなると、現状では、その基準さえできていない。
それぞれの柱や梁、床など、個別の箇所ごとには構造的な計算がおこなわれているが、そ
れらがおたがいに組み合わさったときにどのような力が働き、それぞれの接合部分にどのよ
うな力の変化があらわれるかといったことについては、くわしく解明されていない点が多い。
超高層ビルを建てるときなどは、本物の何分の一かの模型を作り、実際に実験をすること
がある。計算と実際の施工とに大きな差がないかの確認をおこなうためだ。
しかし、民間の低・中層階程度のマンションでは、そこまで安全性の確認に気をつかうと
ころはすぐない。とても残念なことだが、実際に地震が起きてみなければ、強度の確認はで
きないというのが現状なのだ。
